どんなVPNもインターネットの回線速度を低下させますが、その程度は製品によって異なります。これはプライベートで安全なインターネット接続のため、あるいは海外でお気に入りの番組をストリーミングするために必要な犠牲と言えるでしょう。
誰もが最速のVPNを探しています。そこで本ガイドでは、日本向けの最速VPNをピンポイントでご紹介します。また、コストをかけずに最高速度を実現するための裏技もご紹介しています。以下は、日本での使用におすすめのVPNの早見表です。製品を選ぶ際に役立つ詳細な情報は、さらに下までスクロールしてご覧ください。
スピードテストに基づく日本向けの最速VPNは以下の通りです。
- CyberGhost:当社が日本のユーザー向けにテストした中で最速のVPN。ストリーミングに最適な、初心者の方でも使いやすいサービス。ノーログと強力な暗号化。45日間リスクフリーの返金保証付き。日本国内にサーバーあり。
- IPVanish:ティア1ネットワークで高速通信を実現。プライベートで安全、かつ使いやすいVPN。同時接続台数無制限。日本国内に超高速なサーバーあり。
- ExpressVPN:Lightwayと呼ばれる新しい独自のプロトコルが、大幅な帯域幅拡大を実現。さまざまなストリーミングサービスに対応。強力なセキュリティを採用し、中国でも動作。
- NordVPN:NordLynxと名付けた新しいプロトコルにより、大幅なスピードアップを実現。速度はこのリストで4番目ではあるものの、速度、ストリーミング、プライバシーすべてを考慮すると最もオールラウンドなVPN。30日間の返金保証付き。日本国内に高性能サーバーあり。
- Surfshark:同時接続台数無制限で、コスパ抜群のVPN。最近行われたWireGuardのアップグレードにより、2022年には2倍以上のスピードアップを実現。30日間リスクフリーの返金保証付き。
- Atlas VPN:ストリーミングに最適な高速回線を備えた新参VPN。
- Private Internet Access:プライバシーとセキュリティを何よりも重視する高速VPN。
- StrongVPN:強力なセキュリティ、使いやすいアプリを備えた高速なVPN接続。
- PrivateVPN:サーバーネットワークは小さいものの、セキュリティが強固で、ストリーミングサイトへの安全なアクセスが強み。
- ProtonVPN:プライバシーと回線速度の両方を重視するユーザー向け。
- Hotspot Shield:パフォーマンスとプライバシーの両方で大きな進歩を遂げた、最も使いやすいVPNの1つ。
- TunnelBear:高速接続と制限付き無料サービスを備えた使いやすいVPN。
2023年の日本向け最速VPN
以下では、20社近い優良プロバイダーの中から、昨年テストを行った上位12社の最速VPNをリストアップしています。 当社のスピードテストはこのリストに大きく影響していますが、ユーザーの個人的な経験に基づく他の非数値的なパラメーターも考慮されています。ハイビジョン動画やオンラインゲームをストリーミングする際のパフォーマンスなどもこれに含まれます。
なお、公開されている回線速度の評価は、必ずしもお客様がお使いのデバイスの性能を反映するものではなく、純粋にプロバイダーのポテンシャルを表すものです。
1. CyberGhost
Jan 2023
Apps Available:
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Linux
ウェブサイト: www.Cyberghost.com
Money-back guarantee: 45 DAYS
CyberGhost は、最新アップデートにより回線速度が大幅に向上し、テスト結果のトップに躍り出ました。すべてのロケーションと時間帯で、平均548Mbpsの下り速度を記録しています。こうした改善の多くは、セキュリティを犠牲にしない、より高速で効率的なVPNプロトコルであるWireguardの採用によるものです。
CyberGhostは、ノーログポリシーを遵守し、強力な暗号化を使用して、ユーザーのオンラインアクティビティをプライベートに保ちます。1つのプランで同時に7台までのデバイスを接続でき、Windows、MacOS、iOS、Fire TV、Linuxに対応したアプリが利用可能です。しかも、45日間にわたってリスクフリーで試すことができます。
CyberGhostのスピードテストデータ
最速のVPN。:CyberGhostは当社がテストした中で最速のVPNであり 、ストリーミングやセキュリティにも抜かりがありません。リスクフリーの45日間返金保証付きです。
メリット
- 日本のインターネットユーザー向けの最速VPN
- ストリーミングに最適
- 強固なセキュリティ
- ノーログ
- ライブチャットサポート
デメリット
- 中国やUAEからは確実な動作が望めない
Our score:
CyberGhostのレビュー全文を読む。
2. IPVanish
ウェブサイト: www.IPVanish.com
Money-back guarantee: 30 DAYS
IPVanishが最近行ったWireguardプロトコルのアップグレードは、回線速度の大幅な改善につながりました。当社のテストでは平均488Mbpsを記録しました。この回線速度だと、ビデオ会議やHDおよび4Kでのライブストリーミングなど、広い帯域幅を必要とするアクティビティも軽々とこなせます。IPVanishは、同時接続できるデバイスの台数にも制限を設けていません。
回線速度に加え、IPVanishはセキュリティ面でも優秀です。リークを防ぎ、暗号化の基準をすべて満たし、個人を特定できるログを残しません。
IPVanishは、ストリーミングサービスへのアクセスに関しては最高レベルとは言えません。アメリカ版Netflixでは動作しますが、他のサービスをストリーミングしたい場合は、正式契約前に返金保証を使用してテストすることをお勧めします。
アプリは、Windows、MacOS、iOS、Android、Fire TVに対応しています。
IPVanishスピードテストデータ
堂々の2位:IPVanishは最新のスピードテストにおいて、 ユーザーのプライバシーを損なうことなく競合他社を圧倒しています。リスクフリーの30日間返金保証付き。
海外から日本のサービスをストリーミングする際の回線速度が抜群に速い
非常に安全
ノーログ
同時接続台数無制限
使いやすい
一部の人気ストリーミングサービスのブロックを解除できない
米国が拠点
IPVanishのレビュー全文レビュー全文を読む。
3. ExpressVPN
ウェブサイト: www.ExpressVPN.com
ExpressVPNは、世界平均下り速度が475Mbpsで、当社がこれまでテストしてきた中で最も高速なVPNの1つです。 多くのVPNがWireguardに頼ることで回線速度を上げる中、ExpressVPNはより高い目標を掲げました。Lightwayと名付けた独自のオープンソースプロトコルを作成し、デジタルセキュリティやプライバシーを犠牲にすることなく、OpenVPNの2倍〜3倍の帯域幅という圧倒的なスピードアップを実現しました。
ExpressVPNは非常に優秀でオールラウンドなVPNです。Netflix、HBO Max、プライムビデオ、BBC iPlayer、Huluなど、さまざまなストリーミングサービスに対応しています。中国でも動作します。強力な暗号化、データリーク防止、キルスイッチなど、強固なセキュリティを実装。また、個人を特定できるログを保存しません。ライブチャットサポートは、年中無休24時間です。
アプリは、Windows、MacOS、iOS、Android、Linux、Fire TV、一部のWi-fiルーターに対応しています。
ExpressVPNスピードテストデータ
高速なVPN:ExpressVPNは、当社がこれまでテストした中で最速のVPNの1つで 、他にもあらゆる分野で優れたパフォーマンスを発揮します。アメリカ版Netflixにアクセスでき、日本サーバーもあるので海外でも日本のテレビを視聴できます。30日間リスクフリーの返金保証付き。
高速な回線速度
強固なセキュリティ
個人の特定ができるログを残さない
日常的に利用しているすべてのサービスへの安全なアクセスが可能
中国で動作する
競合他社に比べ、やや割高
ExpressVPNのレビュー全文を読む。
4. NordVPN
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Linux
- Background
- FireTV
ウェブサイト: www.NordVPN.com
NordVPNは、当社がテストを行ったすべての時間帯とロケーションで、平均ダウンロード速度372Mbpsを記録しました。同VPNが当社リストのトップに肉薄したのは、セキュリティやプライバシーに影響を与えずに一層効率的にデータを配信する、Wireguard上に構築されたカスタムVPNプロトコル「NordLynx」の功績と言えます。NordLynxにより、NordVPNのスループットは当社の最新のテストにおいてほぼ倍増しました。
アプリは、Windows、MacOS、iOS、Android、Linux、Fire TVに対応しています。
NordVPNスピードテストデータ
オールラウンドな高速VPN:スピードテストで競合他社を大きく引き離す 、万能なVPN。スピード、機能、セキュリティ、コストパフォーマンスのコンビネーションにかけてはNo.1。30日間の返金保証付き。
高度な機能を多数備えた高速VPN
アメリカ版Netflixを含むほとんどのストリーミングサービスに対応
中国、UAEで動作する
強固なセキュリティ
ゼロログのプライバシーポリシー
Android対応のキルスイッチがない
ストリーミングサーバーにラベルが付いていない
NordVPNのレビュー全文を読む。
5. Surfshark
ウェブサイト: www.Surfshark.com
Wireguardプロトコルの最新の採用により、Surfsharkは大幅なスピードアップを実現しました。当社テストでは平均324Mbpsを記録しました。料金が手頃で、同時接続台数無制限のため、デバイスを複数所有する世帯に最適な選択肢です。
Surfsharkのセキュリティは、当社の基準をすべて満たしており、ログも残しません。Netflix、Hulu、HBO Max、Disney+などのストリーミングに最適です。ライブチャットサポートは24時間体制です。サブスクリプション1つにつき1回線のスマートDNSサービスを無料で利用できます。さらに、キルスイッチ、スプリットトンネリング、難読化など、優れた高度な機能を多数備えています。
Surfsharkスピードテストデータ
お手頃料金で高速:Surfsharkは、当社がテストした中で5番目に高速で、 デバイス接続台数が無制限の唯一のプロバイダーです。30日間の返金保証付きです。
最速クラスのVPN
同時接続台数無制限
高性能な日本のサーバー
中国で動作する
優れたストリーミング能力
時おり回線速度が安定しない
競合他社と比べて小規模なネットワーク
Surfsharkのレビュー全文を読む。
6. Atlas VPN
- PC
- Mac
- IOS
- Android
- Background
- FireTV
ウェブサイト: www.atlasvpn.com
この新参のVPNは、高速な回線速度と膨大な種類のストリーミングサービスへのアクセス能力で高い評価を得ました。当社の最新テストでは、平均247Mbpsを記録しました。このリストの他のほとんどのVPNと同様、デフォルトでWireguardプロトコルに設定されています。IPVanishやSurfsharkと同じく、1つのプランで同時接続台数無制限です。
Atlasは、機能面ではまだ少し物足りない部分があり、中国では動作しません。また、カスタマーサービスにも改善すべき点があります。しかし、求める条件が「場所を問わずあらゆるストリーミングを利用できる高速VPN」だけなら、同VPNは手堅い選択肢です。確かに、他のお勧め製品に比べるとサーバー数は多くありませんが、海外で日本のサービスにアクセスできるように、日本にもサーバーを設置しています。
アプリは、Windows、MacOS、iOS、Androidに対応しています。
Atlas VPN スピードテストデータ
高速ストリーミング:Atlas VPNは、 地域制限のあるサービスの高画質動画をストリーミングしたい場合に最適な選択肢です。30日間の返金保証付きです。
非常に高速
ほとんどのストリーミングサービスに対応
信頼のおけるセキュリティ
同時接続台数無制限
カスタマーサポートの応答が遅く、対応が悪い
中国では動作しない
機能が限定的
Atlas VPNのレビュー全文を読む。
7. Private Internet Access
Apps Available:
PC
Mac
IOS
Android
Linux
Background
FireTV
ウェブサイト: www.PrivateInternetAccess.com
Money-back guarantee: 30 DAYS
ウェブサイト: www.PrivateInternetAccess.com
Private Internet Accessは、全時間帯・全ロケーションで平均94Mbpsという高速な回線速度を実現し、高い評価を得ました。ログを残さず安全で、速度を犠牲にすることなく、オンラインプライバシーを向上させるのに最適です。デメリットとしては、海外コンテンツへのアクセスがあまり得意でないこと、ExpressVPNと比較してサーバーのロケーションが比較的少ないことです。Webサイト上でライブチャットサポートが利用可能です。
アプリは、Windows、MacOS、iOS、Android、Linuxに対応しています。
Private Internet Accessのスピードテストデータ
安全で高速:Private Internet Accessは、 安全なストリーミングと高速接続を提供するベテランVPNプロバイダーです。30日間の返金保証付き。
優れたセキュリティ機能とプライバシー保護
ログを残さない、DNSリーク保護、インターネットキルスイッチを採用
最大5台のデバイスを同時接続可能
一部の人気ストリーミングサイトにアクセスできない
中国での動作は不安定
Private Internet Accessのレビュー全文を読む。
8. StrongVPN
ウェブサイト: www.StrongVPN.com
StrongVPNは、スピードテストで当社の予想を上回り、全体を通して71Mbpsという平均以上のスコアを記録しました。サービスに古さが目立ち始めた頃、アプリのリニューアルとサーバーの高速化で再び脚光を浴びることになりました。コンテンツのストリーミングには向いていませんが、安全性を約束し、オンラインアクティビティのプライバシーを守ってくれます。
StrongVPNスピードテストデータ
高速で簡単:StrongVPNは使い方が非常にシンプルで、 平均的なVPNよりも高速です。30日間の返金保証付き。
使いやすいアプリ
平均以上の回線速度
日本を含む世界的ななサーバーネットワーク
ノーログ
手動セットアップのサポートがない
サーバーロケーションが比較的少ない
StrongVPNのレビュー全文を読む。
9. PrivateVPN
ウェブサイト: www.PrivateVPN.com
PrivateVPNは、世界平均の下り速度がStrongVPNをわずかに下回る71Mbpsで、このクラスで最高の高速VPNプロバイダーの仲間入りを果たしています。新顔ではありますが、PrivateVPNは4K UHD動画ストリームから大容量ファイルのダウンロードまで、すべてを軽々と処理します。また、オンラインセキュリティやデザイン面、NetflixやHuluなど海外のワールドワイドなオンラインコンテンツに安全にアクセスできる点でも、競争力があります。
PrivateVPNスピードテストデータ
安全にストリーミング:PrivateVPNで海外から高画質動画を視聴でき、 30日間の返金保証もついています。
非常に高速
Netflixなどのストリーミングサイトに最適
個人用セキュリティがしっかりしている、ノーログ
使いやすい
他社に比べサーバーネットワークが小規模
PrivateVPNのレビュー全文を読む。
10. ProtonVPN
ウェブサイト: www.protonvpn.com
ProtonVPNは、高水準のプライバシーとセキュリティで知られるプロバイダーですが、高速でもあります。当社のスピードテストでは、全世界で平均66Mbpsを記録しました。数種類の料金別のサービスを提供しています。リーク保護、キルスイッチ、ミリタリーグレードの暗号化により、セキュリティは万全です。
ProtonVPNはアメリカのNetflixには対応していますが、他の地域制限のあるストリーミングサービスへの安全なアクセスは得意ではありません。ピアツーピアのファイル共有が可能で、オンラインアクティビティのログを一切残しません。
ProtonVPNスピードテストデータ
高速でプライベート:ProtonVPNは、 プライバシーやセキュリティを犠牲せずに回線速度を追求したいユーザーにとって、手堅い選択肢です。30日間の返金保証付きです。
満足のいく回線速度
強固なセキュリティ
ノーログ
Netflixに対応
料金が高い
中国では動作しない
一部の人気ストリーミングサービスに苦戦
ライブチャットサポートがない
ProtonVPNのレビュー全文を読む。
11. Hotspot Shield
ウェブサイト: www.Hotspotshield.com
編集注:Hotspot ShieldはComparitechの親会社であるPangoによって所有されています。
Hotspot Shieldは5年前であれば本推薦リストに載らなかったでしょうが、新しい親会社のPangoによる買収以降、プライバシーとパフォーマンスの両方が大幅に改善されました。Catapult Hydraと名付けた独自のプロトコルを使用しており、OpenVPNやIKEv2よりも高速でありながら、同等のセキュリティを提供しているという触れ込みです。当社の最新テストによると、Hotspot Shieldの平均下り速度は63Mbpsでした。
HSSは中国でも使え、ほとんどのストリーミングサービスに問題なく使用でき、物理的なロケーションの選択肢も豊富で、強力な暗号化を採用しています。
アプリは、Windows、MacOS、iOS、Android、Fire TV、Linuxに対応しています。
Hotspot Shieldスピードテストデータ
刷新・改善されました:Hotspot Shieldは、 誰でも数分で設定して利用できる、競争力のあるサービスを提供しています。45日間の手厚い返金保証付き。
高速な回線速度
広大なサーバーネットワーク
テレビのストリーミングに適している
中国で動作する
キルスイッチはWindowsアプリのみ
一部のIPv6とWebRTCにリークがある
料金は高額な部類
Hotspot Shieldのレビュー全文を読む。
12. TunnelBear
- PC
- Mac
- IOS
- Android
ウェブサイト: www.Tunnelbear.com
Money-back guarantee: 7 DAYS
TunnelBearは、61Mbpsの平均下り速度を記録し、最速クラスのVPNにランクアップしました。このリストで唯一の無料版VPNですが、1ヶ月あたり500MBが上限となっています。PC、Mac、iOS、Androidに対応した使いやすいアプリに加え、便利なChrome拡張機能を備えた、初心者に優しいVPNです。
TunnelBearは強力な暗号化を採用し、厳格なノーログのプライバシーポリシーを貫いています。Netflixのようなストリーミングサービスでの安定した動作は期待できませんが、トレント、プライベートブラウジング、中国のような場所での検閲回避目的には手堅いオプションです。最大5台まで同時接続可能です。
TunnelBearスピードテストデータ
無料版があり高速:TunnelBearは高速で使いやすく、 7日間の返金保証付きです。
満足のいく回線速度
制限付きの無料版
中国で動作する
強力なプライバシーとセキュリティ
Netflixなどのストリーミングサービスでは安定した動作が見込めない
返金保証が他社より短期間
TunnelBearのレビュー全文を読む。
VPNスピードテスト結果【2023年版】
過去1年間にテストしたすべてのVPNの世界平均下り速度は以下のとおりです(クリックで拡大します)。
VPNスピードテスト方法
各VPNのスピードテスト結果は、4時間以上間隔をあけた3つの時間帯に、北米(最寄)、欧州、アジアの3か所で行われた9回のテストの平均値です。正確なロケーションは、各VPNの利用可能なサーバーによります。また、コントロール群としてVPN接続をしない場合の各時間帯の速度も測定しています。
この9回のテスト結果を平均して、上のグラフの平均的な数値を算出しています。
すべてのテストは、各プロバイダーのアメリカ版Windowsアプリを使用し、最低1Gbpsの接続で行われます。回線速度はSpeedtest.netのデスクトップアプリを使用して測定しています。外れ値は、平均値から3標準偏差以上離れている場合は除外され、再テストが行われます。
下り速度のみ報告しています。レイテンシは、VPNの利用可能な帯域幅というよりも、サーバーへの距離の指標となるため、テストは行っていません。また、アップロード速度のテストは行っていません。
VPNスピードテストは、あくまで参考程度に留めておかれることをおすすめします。あまりにも多くの変動要因が介在するためです。また、どれだけ多数の企業が「最速のVPN」を謳っていても、そんなものは存在しないことも、当社では可能な限り明確に表記しています。
VPNの速度は、正確に数値化するのが最も難しい要素の1つです。というのも、全ロケーションの全サーバーを一秒刻みでテストすることは不可能だからです。当社ではVPNプロバイダーをレビューする際、常にできるだけ実証的なスピードテストを行っていますが、実際の話、ある人の居住地で最速のVPNが、別の人の居住地で最速のVPNとは限りません。動画ストリーミングにとって最速のVPNでも、オンラインゲームにとっては最速のVPNではない可能性もあります。正午に最速のVPNサービスであっても、真夜中には最速とは言えないかもしれません。
なお、Mullvad、iVPN、OVPNなどの一部のプロバイダーは、技術的な制約から他のVPNと同じ条件でテストすることはできませんでしたが、個別のスピードテストでは高いスコアを獲得しています。
最速VPNについてのよくある質問
安定性は回線速度に勝る
VPNサービスを選択するにあたっての主眼は、回線速度ではなく安定性にあるべきだ、というのが当社の率直な意見です。多くの場合、テストのスコアを下げるのは、全体的なダウンロード速度の遅さよりも、不安定さです。
ゲーム中に優位に立ちたいなら、ゲームの地域サーバーがホストされている場所を特定し、そこから最も近いVPNサーバーを選択します。例えば、日本のローカルゲームをプレイするのであれば、東京にあるVPNサーバーが適任でしょう。一方、アメリカのゲームサーバーでプレイする場合は、米国西海岸のIPアドレス を選んでください。
ダウンロード速度も重要ですが、ゲームに必要な帯域幅は意外にもそれほど大きくありません。レイテンシの低減を常に第一に考えるべきです。
接続したいサーバー地域のIPアドレスまたはドメインが見つかったら、コマンドプロンプト(Windows)またはターミナル(Mac)を開き、次のコマンドを入力するだけです。
ping 104.160.131.3
その後、VPNに接続し、再度同じコマンドを実行して、時間差をメモします。
この例では、北米にある「リーグ・オブ・レジェンド」のサーバーを使用しています。これをプレイしたいゲームや地域のサーバーIPまたはドメインに置き換えてください。
Pingがサーバーに到達してお使いのコンピューターに戻るまでの往復時間がミリ秒単位で表示されます。対戦型のオンラインゲームの場合、Pingは100ms以下が理想的です。
こちらもご覧ください:ゲームに最適なVPN
サードパーティのアプリで、上記で説明した方法以外でVPN接続のインターネット速度を向上させる方法はありません。無料では特に望み薄です。それどころか、これらのアプリはユーザーのデータをマイニングしたり、広告を配信したりするために使われている可能性の方が高いです。
本当のスピードブースターに最も近いのは、最適化されたゲームネットワークに加入することです。これは、お使いのインターネットトラフィックが確実に最短かつ最も空いているルートを通り、Pingを最小化するように仕向けてくれます。しかし、これらは無料アプリではなく、有料のサブスクリプションサービスであり、それでもその効果には疑問が残ります。
ただし、インターネットサービスプロバイダーやローカルネットワーク管理者が、動画ソースからの帯域幅を制限している場合は例外です。例えば、Comcastは過去にモバイル動画やNetflixストリーミングをスロットリングしていました。VPNは、インターネットトラフィックの内容とソースを隠すことができるので、インターネットサービスプロバイダー(ISP)は、ストリーミングされているデータの種類またはその出所に基づいて差別化することができません。
とはいえ、VPNによっては、他社よりはるかに高速な場合もあります。高速なVPNをお求めの場合は、是非当社のおすすめを考慮してみてください。
ほとんどのVPNのNATファイアウォールはある程度トレントを許可しており、多くのユーザーは接続時に違和感を感じないでしょう。事実、VPNを使えば、ローカルネットワーク上のNATファイアウォールを回避することができ、トレントの速度を向上させることができます。
プライバシー、セキュリティ、匿名性に関して言えば、NATファイアウォールはポジティブな影響を与えます。しかし、場合によっては、トレントの妨げになることがあります。
BitTorrentは、ユーザー同士が自由に接続してファイルを共有できることが前提です。NATファイアウォールは、同じファイルをアップロードまたはダウンロードするトレンター仲間からのBitTorrentリクエストを拒否することがよくあります。
これは、BitTorrentでファイルをシード(アップロード)できない可能性があることを意味します。ファイルをダウンロードしたいピアは、NATファイアウォールによってブロックされてしまう「不要なリクエスト」を行う必要があるためです。つまり、ファイルをダウンロードする際に十分な数のピアに接続できず、ダウンロード速度が大幅に低下する可能性があります。
トレントスウォームでピアへの接続に苦労している場合、一部のVPNは、ユーザーが設定でNATファイアウォールを無効にすることを許可しています。また、ポートフォワーディング(VPNプロバイダーがP2Pトラフィックに使用する特定のポートを指定する)を許可しているプロバイダーもあります。ユーザーは、BitTorrentクライアントがこの特定のポートを使用するように設定できます。P2Pファイル共有に使用するポート番号については、プロバイダーのWebサイトを確認するか、カスタマーサポートに問い合わせる必要があるかもしれません。
NATファイアウォールを無効にしたり、ポートフォワーディングを設定したりすることは、セキュリティ面での妥協を意味するため、慎重に、必要な場合のみ行うようにしてください。それに加え、特定のポートを使っているため、インターネットトラフィックが他のユーザーと区別されやすく、追跡が容易になります。
こちらもご覧ください:トレントに最適なVPN
とはいえ、FastestVPNは2016年に設立された出所の確かなVPNサービスであり、いくつかのメリットを提供しています。特に、アメリカ版Netflixへのアクセスに使えることが確認できました。また、最大10台までの同時接続が可能で(ほとんどのVPNは最大5台まで)、年中無休24時間のライブチャットとメールサポートまで備えています。しかし、特に最重要ポイントである回線速度とセキュリティに関しては、市場にはさらに優れたVPNが存在します。
誰もが他の人とインターネットを共有しており、インターネットサービスプロバイダーが宣伝する最大速度を毎日毎秒得られるわけではありません。ネットワークの混雑は、VPN接続時と非接続時の両方で下り速度に大きな影響を与えますが、VPN接続時は2倍の確率で混雑が発生する可能性があります。
VPNを利用せずにサーバーからファイルをダウンロードする場合、近くのISPネットワークまたはダウンロードサーバー自体の混雑に遭遇する可能性があります。VPNサービスを利用する場合、この経路に第3の潜在的なボトルネックが追加されます。サーバーの負荷、またはサーバー周辺のネットワークの混雑のため、VPN接続中は速度に影響を与える可能性が高くなります。
VPNサーバーを選択する際には、これらの要素を考慮してください。VPNも他の業態と同じように、ピークと平均という難問に直面しています。可能であれば、ピークの時間帯ではないタイムゾーンにあるVPNサーバーを選んでください。VPNアプリの中には、スピードテストが組み込まれているものや、現在のサーバーの負荷をリアルタイムで表示するものがあり、自分に割り当てられたダウンロード速度を最大化したい際の目安にできます。
VPNを利用するにあたって、常時最強のセキュリティが必要なわけではありませんが、速度を上げるためとはいえ越えてはいけない一線があります。PPTPの使用はお勧めしません。読者の皆様には、SSL(OpenVPN)またはIPSec暗号化(L2TP、IKEv2)を使用するプロトコルを選択するよう推奨しています。
ほとんどのVPNプロバイダーにはこのオプションはありませんが、念のために言っておくと、完全に暗号化を無効にしないでください。さらに、AES128ビット暗号化は、VPNがその機能を果たし、データを安全に保つために最低限必要な強度の暗号化です。事実上解読不可能であり、同じく一般的なAES256ビット暗号化よりも若干高速です。一部のVPNではBlowfish暗号化を使用していますが、これはAES暗号化に比べて低速な傾向があります。448ビット
暗号化やVPNプロトコルの調整でどの程度速度が向上するかは、お使いのハードウェアによります。より高性能なデバイスは、より速くデータを暗号化・復号化できるでしょう。
UDPとTCP
OpenVPNプロトコルを使用する場合、多くのVPNアプリでは、TCPまたはUDPプロトコルの一方を使用するオプションがあります。TCPは、通常Webを閲覧したり、ファイルをダウンロードする際に使用したりするプロトコルです。UDPは、動画、音楽、ゲームなどのストリーミングアプリケーションでより一般的です。その違いは、コンピューターやサーバーが、ネットワークパケット(インターネット上で情報をやり取りするためのデータの単位)をどう送信するかです。
UDPはTCPより確実に高速であるというのは、よくある誤解です。確かに概ねその通りなのですが、これはルールというよりガイドラインに近いものです。
TCPはエラー保護と送信保証を利用して、すべてのデータパケットがオリジナルと完全に一致し、正しい順序で送信されることを保証します。エラーが発生した場合、以前のパケットが正常に送信されるまで、インターネットトラフィックのフローが停止します。これは、ファイルをダウンロードしたり、Webページを読み込んだりする場合に重要になります。
UDPにはこのような保護機能はありません。コリジョン、エラー、パケット紛失はよくあることで、パケットが順番通りに届かないこともあります。仕事の丁寧さではなく、速度を重視しているのです。あるパケットを紛失することは、それに続く他のパケットがすべて遅延するよりも望ましいことなのです。
そのため、VPNを主にオンラインゲーム、動画ストリーミング、または音楽を聴くために使用する場合は、UDPに切り替えてください。それ以外は、TCPを使うのがいいでしょう。
どのVPNでも、特定のサーバーやサーバーセットでサービスが遅くなる日があったり、数時間だけ調子が悪くなったりすることがあります。ただし、トラフィックが多い時間帯が長いVPNや、やダウンタイムがあるVPNもあります。こうしたVPNは避けるべきです。残念ながら、当社のレビューのテスト期間が2週間を超えることはほとんどなく、執筆時点では、長期的に見てどのVPNにより多くの問題が発生するかを予測することは難しいと言わざるをえません。
とはいえ、以下のボックスプロット(過去の複数のテストによる)は、VPNのパフォーマンスの不安定さの指標となります。青いボックスが大きいと不安定性が高いということです。ダウンロード時間の平均値(赤い点)や中央値(太い黒い線)が低くても、不安定性が高いと、接続が少々遅い場合よりも不満が溜まりやすいでしょう。
高速(100Mbps以上)のインターネット接続でない限り、利用可能な帯域幅を使い切る可能性はかなり低いです。現在では、ほとんどすべてのVPNが帯域幅無制限を謳っています。
VPNを選択する際に、回線速度だけを考慮するべきではありません。目的に応じて、トレントに最適なVPNや、 Netflixのストリーミングやゲームに最適なVPNが必要になるでしょう。こうしたVPNは必ずしも最速とは言えないし、そうである必要もありません。十分な速度が出ればそれでいいのです。
VPNに代わるサービス
VPNはトラフィックを保護し、中間サーバーを経由するため、トラフィックは追跡されません。ただ、プライバシーが最大の懸念事項ではない場合、より高速な速度を提供する他のプロキシメソッドがあります。例えば、SOCKSプロキシは、暗号化されていないVPNとほとんど同じ働きをします。SOCKSプロキシのユーザーは、トラフィックを暗号化・復号化する必要がないため、より高速な接続を実現し、かつIPアドレスを隠すことができます。
続きを読む: SOCKS5プロキシとVPN –その違いとは?どちらを使うべき?
さらに、スマートDNSプロキシがあります。 これらのプロキシは、デバイスのすべてのトラフィックを再ルーティングするのではなく、ユーザーが別の物理的なロケーションにいるように見せかけるために、DNSリクエストだけを再ルーティングします。つまり、インターネットへの直接接続のメリットはそのままですが、VPNの持つプライバシーやセキュリティは享受できないというわけです。